日本司法福祉学会ニュースvol.49
1 2018年度第3回理事会の報告
- 日時
- 2019年2月11日(月曜)13:30~16:30
- 会場
- 全国心身障害児福祉財団会議室
- 出席者
- 柿崎伸二、木下大生、木村隆夫、小林良子、坂野剛崇、杉浦ひとみ、須藤明、武内謙治、辰野文理、福永佳也、藤原正範、松田和哲、水藤昌彦、村田輝夫、森久智江、相澤仁、齋藤知子(敬称略。理事、監事の順に五十音順)
審議事項
(1)第20回全国大会(鈴鹿大会)
配布資料に沿って、藤原会長より準備状況について以下の通りの報告がなされた。
- 大会テーマは「ソーシャルワークとしての司法福祉実践を考える」とする。
- 3月に会費請求書を送付する予定であり、その際に大会案内を封入したい。
- 三重県社会福祉士会、三重県精神福祉士協会に後援を依頼する。
- プレ企画として、1日目午前中にジョージア大学ソーシャルワーク学部長のアンナ・シャヤット博士より、アメリカにおける司法ソーシャルワークの現状について講演をいただくことになった。シャヤット博士からはご快諾いただいている。
- 会場の収容人数は300名となるので、社会福祉士・精神保健福祉士に多く参集いただきたい。
- 自由研究報告には6教室が使用可能である。
- 分科会会場として使用できるのは、40名程度収容の教室が6つ、その他に20名程度収容の教室が数部屋ある。そのため、これ以上の数の応募があった場合にはお断りせざるを得ない。
- 最寄り駅から会場とまでの経路には、案内の学生は立たせない予定である。また、猛暑の最中であることが予想されるため、アルバイト学生にはスーツの着用も求めない。
- 大会参加申込は、本学会ウェブサイトを通じて受け付ける。
- 大会シンポジウムの非会員登壇者については旅費、宿泊費、および謝金の支払いを予定している。
- 参加費については、会員5,000円、非会員6,000円、学生2,000円としたい。
- 8月23日(金)15:00~17:00に理事会を開催し、18:00から2時間程度の予定でシャヤット博士のウェルカムパーティーを開催する。
- 8月24日(土)12:10~12:50に総会を開催する。
[報告内容についての意見]
- 昨年度の大会参加費は4,000円、事前申し込み3,000円であったことから、参加費を5,000円に設定すると参加者数が減少するおそれがあるのではないか。
- 大会参加費については、開催地や開催校によって頻繁に変動することは望ましくないのではないか。昨年と参加費の金額設定が違うということになれば、会員に何らかの形での説明を要するだろう。
- 大会運営業務の業者への外部委託について、昨年度は当初の見積後に追加での業務が発生したことによって最終的な支払額が見積額の2倍となった。注意が必要である。
- 最寄りの鉄道駅から会場までの経路に学生を案内として立たせないことには賛成だが、参加者のなかには迷う者が出るおそれはないか。
[決定事項]
- 大会参加費について、事前申し込みは4,000円と設定することを実行委員会で検討する。当日参加費は5,000円、学生参加費は1,000円とする。非会員については、事前申し込みは受け付けず、当日申し込みのみとして6,000円を設定する。
- 参加費については、実行委員会で再検討することとして、最終的な決定は委員会の判断に委ねる。
- 今後の課題として、当事者の参加費の取り扱いについて検討する。
(2)全国大会シンポジウム企画案
- 配布資料に沿って、水藤理事より企画案についての報告がなされた。
- 企画趣旨について、当事者による意思決定に対する支援のあり方、ダイバーシティの観点も採り入れる必要があるのではないかとの意見が述べられた。
- 「司法福祉学について再び考える」というテーマを複数年にわたって取り扱ってもいいのではないか。
- そのようにできなくはないかもしれないが、その場合に今回の企画に関わったメンバーが引き続き関与することになれば、負担が大きいのではないか。
[決定事項]
- 企画案を承認した。
- シンポジウムコーディネーターについては、坂野理事、水藤理事、森久理事が協議して決定する。
- 3月10日を目処に登壇者を決定し、5月か6月に事前打ち合わせを実施する。
- 大会プログラムに掲載する原稿の締め切りは7月12日(実行委員会の判断で若干の変更あり)とする。
(3)日本学術会議「協力学術団体」への指定申請
- 配布資料に沿って、学会誌編集委員長である村田理事より説明がなされた。
- 指定申請にあたっては、学会誌の掲載内容が「学術の研究発表及び議論を主たる目的にすること」が求められるため、これを満たすためには学会誌の内容変更が必要とされる。
- 総務委員会委員長の杉浦理事より、本件について総務委員会において検討した結果、現段階では学術会議への指定申請を早急に行う必要はないであろうとの結論に達したことが報告された。
- 申請にあたっては、会員に占める研究者比率を向上させることも問題である。
[決定事項]
- 総務委員会の検討結果を承認した。
(4)規約・選挙規定の見直し
- 総務委員会委員長の杉浦理事より、「再任」規定の明確化を目的とする学会規約の見直しが提案された。
[決定事項]
- 第13条(任期)の条文の末尾に「ただし、役員の任期終了から3年を経過すれば、再度の役員就任は可能とする」との但し書きを追加することを、次回の総会で提案する。
(5)会員アンケート
- 配布資料に沿って、総務委員会より会員を対象とする実態把握とニーズ把握を目的とするウェブベースでのアンケートについて説明がなされた。
- アンケートの目的を明確にし、末尾に「今後の学会運営に反映させていただきます」という趣旨の一文を追加したほうがいいだろう。
- 職種の質問項目にある「心理士」は、「公認心理師、臨床心理士等」に修正する必要がある。また、複数回答可とするべき。
- 研究者番号を持っている会員については、研究活動に関する質問項目を追加するべきだろう。
[決定事項]
- 上記の修正を加えたうえ、実施を承認した。
- ウェブサイト管理を委託しているリトルグリーブ社にアンケートの作成を依頼する。費用が高額となるようであればアンケート作成ツールの利用も検討する。
(6)全国大会の開催時期
- 藤原会長より、本学会が全国大会を開催している8月、9月は台風も多く、開催時期の変更を検討する必要があるかもしれないとの問題提起がなされた。
[決定事項]
- 当面は変更せず、今後の検討事項とする。
(7)学会の法人化
- 総務委員会より、本学会の一般社団法人化のメリットとデメリットを検討した結果、現時点での法人化は会費の値上げにつながるのではないかとの結論に至ったことが報告された。
[決定事項]
- 総務委員会の結論を確認し、当面、法人化については進めない。
(8)司法福祉学研究第19号編集
- 1月26日に第1回編集委員会を開催した。投稿された論文は11本であったので、査読委員は22名が必要となった。査読委員を追加委嘱し対応している。
[決定事項]
- 今後、若手の会員にも査読委員を委嘱していく。
- 編集委員は理事のみとなっているが、丸山泰弘会員に編集委員就任を依頼する。
報告事項
(1)第19回全国大会(東海大会)の決算報告
- 収支決算書に沿って、大会実行委員長であった木村理事より報告がなされた。
- 参加費支払いには郵便振替を導入した。次回大会以降も活用してもらいたい。
(2)国際活動
藤原会長より、以下の事項が報告された。
- 6月にラスベガスで開催されるNational Organization of Forensic Social Workの全国大会に藤原会長ら理事を含む7名の会員が参加し、3本のポスター発表を行う予定であり、すでにエントリーを完了している。
- 2020年6~7月にカルガリーで開催される世界ソーシャルワーク会議への参加を検討している。
- ハワイ州でソーシャルワーカーとして活動していた小平裕子さんとの懇談を3月に予定しており、来年からハワイで司法ソーシャルワークセミナーを開始できるかどうかを検討していきたい。なお、本件については、学会とは別組織で運営する予定である。
(4)ニュースレター編集計画
- 配布資料に沿って、水藤理事より編集計画について報告がなされた。
- 全国大会関連の情報は本学会ウェブサイトに独自項目として掲載されていることから、次号からはニュースレターには掲載しないことする。この変更にあたって、過去の大会情報がウェブサイト上に蓄積されるようにリトルグリーブ社に相談する。
2 「司法福祉学研究」第20号への投稿募集(第1回)
学会誌編集委員長 村田 輝夫
「司法福祉学研究」第20号への投稿を募集いたします。投稿原稿の分類は、研究論文(自由研究)、事例研究、実践報告の三つです。分量は「16,000字」以内、表題には「英文タイトル」を併記し、研究論文、事例研究、実践報告のいずれであるかを明示し、投稿原稿を生活書院([email protected])宛メールに添付して送付してください。締め切りは、2020年1月10日(金)午後5時とします。
なお、原稿の作成に当たっては、研究倫理指針および編集規程等を厳守してください。また、投稿についてのご質問やご意見は、村田宛([email protected])メールでお寄せください。
3 会員動向(2019年6月18日現在)
- 正会員 399名
- 学生会員 32名
- 名誉会員 6名
- 計 437名
★会費未納の方は、納入にご協力ください。