第21回大会(オンライン)
日本司法福祉学会第21回全国大会のご案内
実行委員長 水藤 昌彦(山口県立大学)
新型コロナウィルス感染症の影響が生活のさまざまな場面に及ぶ状況が続いていますが、会員の皆さまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
さて、昨年度に開催を見送らざるを得なかった第21回全国大会については、今年度に完全オンラインで開催することとなりました。 つきましては、以下の通りに大会概要をお知らせいたします。 昨年来、多くの学会が学術大会や研究会をオンライン形式で開催していますが、本学会としては初めての試みとなります。 そのため、会員の皆さまには思わぬご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、実行委員一同、できる限りスムースな準備と運営に努めていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
オンラインでの開催にあたり、大会シンポジウムは開催日当日のライブ配信、自由研究報告はeポスターによる発表、分科会は事前録画映像のオンデマンド配信と開催日当日のライブ配信の組み合わせ、という実施方法を採用します。 それぞれへの参加方法の詳細については、後日、大会参加者に配布する「オンライン大会マニュアル」にてお知らせします。
なお、本大会は実行委員会による準備も完全オンラインとなっております。 そのため、委員会から会員の皆さまへの主な連絡手段は本学会ウェブサイトならびに一斉送信メールによる告知となります。 会員の皆さまからの委員会への連絡についても電子メールを通じた対応となるという点でご迷惑をおかけしますが、あらかじめご了承ください。
大会日程
ライブ開催:2021年12月11日(土)(1日間)
第21回大会は完全オンラインでの開催となります。
大会特設ウェブサイト
大会特設ウェブサイト(大会申込者のみ閲覧可能)
大会プログラム
大会当日のスケジュール
- 9:30
- 学会長あいさつ
- 9:45
- 参加にあたっての諸注意・お願い
- 10:00〜13:00
- 大会シンポジウム
- 13:00〜14:00
- 昼食休憩
- 14:00〜15:00
- 分科会の討議・質疑応答
★懇親会は開催しません。
大会シンポジウム
テーマ
「若年者と司法福祉」
企画趣旨
本学会は、2000年11月に家庭裁判所調査官を中心に設立されました。成立当初は、司法を通じて福祉的課題を探ることが中心にありましたが、その後20年を経た現在は、福祉実践を通じての司法との接点、司法と福祉との重なり、といった多様な視点から「司法福祉」の臨床実践が報告されています。そうしたなか、改めて「司法福祉」について、学術的にも整理していく必要性が生じていると考えます。
そこで、本シンポジウムでは、司法福祉の元来から課題となっている未成年者や若年成人を巡る問題に焦点を当て、こうした課題に取り組んでいるシンポジストを招いて議論することとしました。シンポジストには、DV加害者の支援,貧困等の生きづらさを抱えた人への支援、学生相談を通じての支援、児童福祉機関での支援などそれぞれの立場から、司法福祉実践を語っていただく予定です。また、コロナ禍における課題についても議論できればと考えています。
登壇者
- コーディネーター・司会
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- 須藤 明(駒沢女子大学)
- 丸山 泰弘(立正大学)
- シンポジスト(敬称略)
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- 中村 正(立命館大学)
- 鴻巣 麻里香(KAKECOMI)
- 中澤 未美子(山形大学)
- 福永 佳也(大阪府東大阪子ども家庭センター)
- 指定討論者
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- 半澤 利一(東北福祉大学)
- 大塚 英理子(愛知教育大学)
自由研究発表
今大会の自由研究発表は、大会特設ウェブサイト内に設けたパスワードで保護された専用ページでeポスターを参加者が閲覧し、ページ上の掲示板を使って発表者と参加者が質疑応答をする形式で実施します。 閲覧・質問の方法は、参加申込者に別途にお知らせします。
- eポスターの閲覧期間:2021年11月27日(土)午前9時〜12月14日(火)午後5時
- 質問の受付期間:2021年11月27日(土)午前9時〜12月11日(土)午後4時30分
- 発表者による回答期間:2021年11月27日(土)午前9時〜12月14日(火)午後5時
演題と発表者(申込順)
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名古屋市再犯防止推進モデル事業「コーディネート機関による伴走型支援」の効果と意義・課題――支援機関への意識調査の結果から――」
湯原悦子(日本福祉大学)、鷲野明美(日本福祉大学)、佐脇幸恵(鈴鹿医療科学大学)、掛川直之(東京都立大学)、藤原正範(日本福祉大学) -
台湾の未成年者に対する薬物防止教育と福祉的支援
山田美香(名古屋市立大学) -
名古屋市再犯防止推進モデル事業「コーディネート機関による伴走型支援」の効果と意義――コーディネート機関による伴走型支援に関する事例調査の結果から その1――
佐脇幸恵(鈴鹿医療科学大学)、鷲野明美(日本福祉大学)、湯原悦子(日本福祉大学)、掛川直之(東京都立大学)、藤原正範(日本福祉大学) -
名古屋市再犯防止推進モデル事業「コーディネート機関による伴走型支援」の課題――コーディネート機関による伴走型支援に関する事例調査の結果から その2――
鷲野明美(日本福祉大学)、佐脇幸恵(鈴鹿医療科学大学)、湯原悦子(日本福祉大学)、掛川直之(東京都立大学)、藤原正範(日本福祉大学) -
特別調整によって矯正施設を退所した知的障害等のある女性の実態に関する調査研究
佐々木 茜(独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園)、古屋和彦(独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園) -
地域において入口支援を効果的に実施するためには何が必要か?「名古屋市再犯防止にかかる事例調査」結果から
掛川直之(東京都立大学)、湯原悦子(日本福祉大学) -
「司法福祉」の固有性に関する研究
岡田強志(京都文教短期大学) -
若年者や若年母子ケースへの市配置の婦人相談員の関わりと支援の実態
岩本華子(奈良教育大学)、増井香名子(日本福祉大学)
企画分科会
今大会の企画分科会は、大会ウェブサイト内に設けたパスワードで保護された専用ページで登壇者による報告の録画を参加者が事前に視聴し、大会当日に登壇者と参加者がライブで質疑応答・議論をする形式で実施します。
事前視聴および大会当日のライブ配信への参加の方法は、参加申込者に別途にお知らせします。
- 報告録画の視聴期間:2021年11月27日(土)午前9時〜12月14日(火)午後5時
- ライブでの質疑応答・議論の日時:2021年12月11日(土)午後2時〜午後3時
「加害者対応と被害者支援の交錯~DV事案を手掛かりに」
- 企画者:松村歌子(関西福祉科学大学)
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報告者:
- 松村歌子(関西福祉科学大学)
- 清末愛砂(室蘭工業大学大学院)
- 宮園久栄(東洋学園大学)
- 井上匡子(神奈川大学)
DV施策では、被害者が加害者の元から離れることを前提とした安全確保及び自立支援にかかる対策が中心となり、具体的な加害者対応は講じられてこず、多くの加害者は、暴力の責任を問われることなく、自らの暴力的・支配的な行動パターンに気付かないまま、社会生活の継続が可能であった。今後は、被害者支援のより一層の充実のみならず、加害者に対する刑罰法規の適正な運用という処罰の面だけでなく、加害者プログラムの受講など、本人の行動変容や実際的な暴力被害の軽減というベクトルに向けても働きかけが求められている。そのためには、DV罪の創設、加害者プログラムの受講命令制度の構築なども含め、暴力のない社会に向けた検討をしていく必要がある。
本分科会では、DV事案を手掛かりに、加害者対応と被害者支援の交錯、すなわち、被害者支援の現場において必要な機能と役割、加害者へのアプローチの仕方と実効性の確保について検討を行いたい。
参加費
会員3,000円、非会員4,000円
本大会への参加は事前申込のみとなります。ライブ開催日当日の参加申込は受け付けません。
参加申込方法
参加申込の方法
- 参加申込フォームから申込んでください。
- 参加申込が完了すると、ご自分が登録されたメールアドレスに宛てて、受付を確認した旨を通知する「大会申込内容確認メール」というタイトルの自動返信メールが送信されます。クレジットカード決済ページへのリンク、ならびに銀行振込口座の情報は、このメールに記載されています。
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参加費は、
- クレジットカードによる決済
- 銀行振込
- 参加費の入金を確認した後、大会専用サイトにアクセスするためのID及びパスワードを11月20日以降にメールにて通知します。
クレジットカードで支払う場合
- 会員(3,000円)用決済ページ
- 非会員(4,000円)用決済ページ
銀行振込で支払う場合
- 金融機関:三井住友銀行
- 支店:天六支店
- 口座種別:普通
- 口座番号:7246392
- 名義人:日本司法福祉学会大会実行委員会
【注意】支払確認に支障が生じますので、複数人分の参加費を一括して振込むことはしないでください。
参加申込の期間
2021年11月1日(月曜日)〜30日(火曜日)23時59分
★期限後ならびに当日の参加申込みは受付けません。
パスワードで保護された大会専用サイトでできること
- ライブ開催の大会への参加
- 自由研究発表のeポスター閲覧・発表者との質疑応答
- 企画分科会の報告録画の視聴
- 大会抄録集のダウンロード
- 大会シンポジウム・分科会関連資料のダウンロード
注意事項
- 大会専用サイトにアクセスするためのパスワードは、絶対に第三者に漏洩しないでください。他の本学会会員に対しても漏洩を禁止します。
- 受付確認の自動送信メールが届かないときは、大会実行委員会にお問い合わせください。
- 参加費のお支払いからID及びパスワードの通知までには時間を要します。ID及びパスワードの通知は、11月20日以降となる見込みです。
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【11月20日までに入金された場合】
11月25日を過ぎてもID及びパスワードを通知するメールが届かないときは、大会実行委員会にお問い合わせください。 -
【11月20日以降に入金された場合】
入金後1週間を経過してもID及びパスワードを通知するメールが届かないときは、大会実行委員会にお問い合わせください。
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【11月20日までに入金された場合】
- メール不着事故の可能性があるため、大会実行委員会に送ったメールに対して10日以上経過しても返信がないときは、学会事務局([email protected])をCCに含めてメールにてお問い合わせください。
大会に関する問い合わせ先
日本司法福祉学会第21回全国大会実行委員会