日本司法福祉学会ニュースvol.16
発行 2007年7月12日
〒658-8501 神戸市東灘区岡本8-9-1 甲南大学法学部 前田忠弘研究室
電話・ファックス:078-431-6100
水不足が懸念される地域、集中豪雨が心配される地域、みなさんのお住まいの地域ではいかがでしょうか。
さて今回は、8月4日・5日に大阪市立大学で行なわれる日本司法福祉学会第8回大会の詳細と参加申込についてお知らせいたします。ご参加の手続き(返信用のお葉書を同封しております)と参加費用のお支払につきましてもご案内しておりますので、よろしくお願いします。
1.日本司法福祉学会第8回大会のご案内
(1)実行委員長あいさつ
今年もまた司法福祉学会の時期が近づいてきました。この1年の司法と福祉とりわけ子ども(少年)に関わる司法と福祉をめぐる動向は、その実態とこれに対する実践においても、また法制度においても、近年になく激しく動めきつつあります。司法福祉に深くかかわる教育をめぐる動向はさらに激しい変動にさらされています。国のあり方の根本を指し示す憲法さえも揺るぎはじめています。
そうした動向のもとで、こんにちほど本学会における冷静な討議が必要なときはないでしょう。ぎりぎりのところで子ども(少年)・国民の権利に関わる司法と福祉のあり方は、「健全な」社会の機能および本質に関わる問題でもあります。それは、現実をふまえた徹底的な討議をへて導き出され、子ども(少年)・国民・当事者・実践者に指し示されなければならないでしょう。
今年の司法福祉学会では、主に少年法「改正」問題を中心に、司法福祉の現場実践に根ざした討議を展開しようと考えています。会員のみなさまの叡智を結集し、子ども(少年)・国民の権利を基盤とする日本の司法福祉の未来を創造的に切り開く大会となることを期待しています。
会場の大阪市立大学には、ここでも国公立大学の独立行政法人化という荒波に翻弄されていますが、その中で全面的な協力をいただいております。現地実行委員会としては、いろいろ不行き届きなところも出てくるかと思いますが、精一杯、みなさまをお迎えする準備を整えつつあります。
どうぞ奮ってご参加くださいますようお願いいたします。
大阪府立大学 望月彰
(2)大会日程
日時
2007年8月4日 土曜日 午後1時開会〜8月5日 日曜日 午後3時30分閉会
場所
大阪市住吉区杉本3-3-138 大阪市立大学杉本キャンパス(JR阪和線杉本町駅下車)
大会テーマ
司法福祉をめぐる法制度改革と実践の課題
8月4日(土曜日) 大阪市立大学杉本キャンパス 学術情報センター10階大会議室
《受付開始 午後0時》
午後1時〜4時 全体会 「『非行の低年齢化』への対応―触法年齢層の問題行動と少年法」
シンポジスト
(刑事法領域) 前田忠弘(甲南大学)
(家庭裁判所) 藤原正範(鈴鹿医療科学大学)
(児童福祉領域)遠藤洋二(神戸市職員)
〔シンポジウムの趣旨〕
今回の少年法改正は、14歳未満の触法少年に焦点を合わせた改正であり、児童福祉行政から警察・司法・矯正に権限を移行させる「改正」である。 格差社会といわれる状況が進展し、貧困が世代を超えて受け継がれている。 また、離婚の増加、親のゆとりのなさ(経済的、時間的、精神的)などで、適切に育成されない児童が増加している。 これらの状況に注目すると、現在ほど、少年非行への福祉的対応の重要な時期は珍しいほどである。 このような状況の中で、今回の少年法「改正」はどのような意味をもつであろうか。
午後4時10分〜5時 学会総会
午後6時〜8時 懇親会 大阪市立大学田中記念館1階「メタセコイヤ」
8月5日(日曜日) 大阪市立大学1号館3階 各教室
《受付開始 午前9時》
午前9時30分〜午後0時30分 分科会 分科会
《15号でのご案内と分科会の場所が変更されておりますのでご注意ください。各分科会の会場は当日、掲示等でお知らせいたします》
第1分科会 司法福祉の方法と技術をめぐって
企画者:藤原正範(鈴鹿医療科学大学)
話題提供者:廣井亮一(京都女子大学)
〔企画内容〕
学会における司法福祉の議論は制度論優位の傾向が続いている。企画者は、司法福祉はソーシャルワーク体系の中に位置づけられるべきであり、制度論と平行して方法技術論の議論が活発に行われなければならないと考え、本分科会を企画した。
家裁調査官、保護観察官、少年院教官などが積み重ねてきた面接法、調査法、教育・治療法などの共通基盤を探りたい。また、最近注目されている司法面接、社会心理鑑定などの有効性を合わせて議論したい。
司法福祉の方法・技術は、社会福祉一般の方法・技術としても有効性を持つのではないだろうか。
第2分科会 少年法改正関連
第3分科会 児童自立支援施設のあり方関連
第4分科会 学校事故・安全関連
第5分科会 ドメスティック・バイオレンスに対する法と福祉の対応
話題提供者:櫻木晴代(大阪府立子ども家庭センターDV相談担当)、
河野ひとみ(大阪府立女性自立支援センター「あゆみ寮」施設長)、
雪田樹理(弁護士)、
中村正夫(フリーライター・メンズサポートセンタースタッフ)、
洪金子(東京福祉大学)
〔企画内容〕
ドメスティック・バイオレンスについては法整備が進められてきたが、まだまだ法的にも運用面でも不十分な点がある。 この分科会では、被害者に対する窓口相談援助システム、一時保護などの支援システム、法的な保護システム、加害者に対する支援など 法と福祉の現場における実態について現場の方々から報告をいただき、諸外国の制度や実態との比較も交えて問題点と課題を検討する。
第6分科会 ターミナルケアと安楽死関連
報告者:円山誓信(高槻日赤病院医師)、
齋藤尚子(大阪市立大学院生)
他に青陵大学教授・准教授・専任講師<看護学>
〔企画内容〕
現在、安楽死法案が検討されている。これは、法律が人の生死に容喙するということであり、また、個の確立していないわが国で安楽死を選択する高齢者が、自ら真意に基づく決定をなしうるかどうかは疑わしい。高齢者の人権、つまり生命権を保障するために、実施にはどのような制約を設けねばならないか、また、仮に実施に至るとして、これを行う各専門職にも技術上の問題や心情的ためらいもあろうと思われる。本分科会では、法律学・医学・看護学、社会福祉学の視点から総合的にアプローチする。
午後1時30分〜3時30分 自由研究発表 大阪市立大学1号館3階教室
《15号でのご案内と自由研究発表の場所が変更されておりますのでご注意ください。各発表会場は当日、掲示等でお知らせいたします》
第1会場司会望月彰
1.午後1時30分〜2時30分
「福祉的なケアを必要とする人を支えていくためのネットワークについて」
正木恵子 (大阪保護観察所)
2.午後2時30分〜3時30分
「グループホームにおける処遇困難な青少年の自立支援に関する―考察―リスクファクターによる類型化と処遇効果」
土井高徳(土井ホーム)
第2会場司会遠藤洋二
3.午後1時30分〜2時30分
「子どもの権利保障を目的とした『自由の制限』に関する一考察」
梅山佐和(立命館大学)
4.午後2時30分〜3時30分
「感化院から児童自立支援施設に至る理念・理論・実践史の再考1 ―『教護院運営要領』と児童自立支援施設への全国全数量調査をてがかりに―」
武千晴(函館臨床福祉専門学校)
2.大会参加申込について 〜会員の皆様へのお願い〜
(1)参加費等はつぎのとおりです。
- 2日間の参加者 4,000円
- 1日のみの参加者 2,000円
- (学生・院生は2日間・1日のみにかかわらず参加費1,000円)
- 懇親会費 3,000円
なるべく当日のお支払を避け、事前に、振込みにて参加費等をお支払ください。ご協力をお願いします。
【振込先】
振込先名義 第8回大会実行委員長 望月 彰(ダイハチカイタイカイ ジツコウイインチヨウ モチヅキ アキラ)
振込先銀行・支店 りそな銀行 梅田支店
普通預金
口座番号 0069638
(2)参加手続き
会員の皆様には、同封の葉書にて、7月23日(月曜日)までに、全国大会への参加の有無をお知らせください。
参加の方は、参加の日、参加予定の分科会、懇親会への有無をお知らせください。
(3)その他
- 宿泊につきましては会員各自でお手配をお願いします。会場へは、天王寺、梅田、新大阪の各エリアが便利です。
- 8月5日の昼食は、JR杉本町駅周辺の食堂等ご利用ください。
- 自家用車でのご来場は、駐車スペースがございませんのでご遠慮ください。
3.事務局からのお願い
(1)2007年度会費納入のお願い
2007年度会費の郵便振込みをお願いいたします。 ニュースレター15号で同封いたしました振込用紙をご利用ください。 年会費は一般5,000円、学生の方は2,000円です(振込時に所属研究科をご記載ください)。
【会費振込先名義】
郵便振替口座記号番号 00820-6-69298
加入者名 日本司法福祉学会
(2)異動先をご連絡ください
異動、進学等のため、住所などに変更のある会員の方は、メールまたはファックスで事務局までご一報ください。
【連絡先】
TEL・FAX 078-431-6100
Eメール tmaeda@konan-u.ac.jp
